黄泉比良坂の神話とオハツモモ

古事記神話の3分の1を占める出雲神話。

その中でも、天地創生から伊邪那岐命と伊邪那美命の国生み神生み、そして黄泉の国からの帰還という国のはじまりの壮大な物語は東出雲町ゆかりの神話です。

松江市東出雲町揖屋平賀は、神話で黄泉の国と現世の境とされる「黄泉比良坂」の比定地です。

まちの駅女寅では古事記編纂1300年の記念に、伊邪那岐命を黄泉の軍勢から救った桃(オハツモモ)の木を3本植えました。まだ3分咲き程度ですが今年も花をつけています。オハツモモは、白桃が日本に入る前からある原種の桃で、祭祀に使われていたといわれていて遺跡からも発掘されています。

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もう散り始めていますが、桜もきれいに咲いていました。呑水池の南側は夜見路越えと呼ばれるところで、地元ではここを通って伊邪那岐命が黄泉の国から逃げてきたといわれています。

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写真は左が呑水池、右の桜の奥が夜見路越えです。

そして、黄泉の国から追ってきた軍勢に伊邪那岐命が「ここから来てはならぬ」と言って投げた杖からでたとされる塞ノ神もあります。地元では、この小道を通るときは塞ノ神に小石を積んで通る風習があったようです。

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左の写真が塞ノ神。小さいので足元を探してくださいね。右の写真は塞ノ神に続く小道です。

オハツモモはあと2か月位したら実をつけます。小さいけど桃の形をしていますよ。黄泉比良坂に行かれる際には、揖屋駅隣のまちの駅女寅にもぜひお立ち寄りくださいませ。

 
 

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